四将新報

日本四人将棋連盟の棋戦情報・観戦記を中心に、四人将棋の情報をピックアップ!※管理人個人の趣味による更新のため、更新頻度には難があります。ごゆるりとお楽しみ下さい。

【前半】ウィークリー四将年始号!年末の戦いをピックアップ!【ウィークリー四将vol.15_12/15-12/31】

 あけましておめでとうございます。四将新報編集部です!今回は年始更新となりましたので、年末に向けての対局結果を一気に振り返りたいと思います!また、後半には四将マスターズ本戦の展望について、りゅう三段にインタビューをしました!普段とは違うお正月をお過ごしの皆さま。どうぞごゆっくりご覧頂ければと思います!

 棋戦結果①─第71期天帝戦─

 天帝戦は早くも長期化の様相を呈しています。第2局が持将棋指し直しとなっていた天帝戦4勝先取戦は、12月15日の夜に指し直し局から再開。200手超の大熱戦を岸亜双雷帝が制しました。
 続いて行われた第3局は持将棋規定の基準である250手に到達しましたが、形勢が傾いていたこともあり連盟の審判員が続行を宣言。大池正康竜帝が勝利に近い状況でしたが、あるきびと四段が巧みな粘りを見せ倒れません。300手時点で形勢不明として持将棋が宣告され、点数決着であるきびと四段が逆転勝利を収めました。

第2局指し直し局結果内容(208手まで)
1位岸亜双雷帝(1勝)
2位あるきびと四段
3位中司晃貴天帝(1勝)
4位大池正康竜帝

第3局結果内容(300手まで)
1位あるきびと四段(1勝)
2位大池正康竜帝
3位岸亜双雷帝(1勝)
4位中司晃貴天帝(1勝)

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 第3局が終わって2020年分の対局が終了。実質4局分の対局を経て、最大1勝と均衡状態が見て取れます。0勝でここまで来ている大池竜帝も第3局では幻の勝利があっただけに、誰が抜け出すか全く予想のつかないシリーズとなっています。また全局が200手超と、本シリーズは非常に密度の高い戦いになりました。先取戦は1位回数を競うルールだけに、簡単に2着・3着に沈むまいといつも以上の粘りを発揮している側面もあるのでしょうか。

 2021年の四人将棋界。タイトル戦はまず天帝戦の戦いが続いていくことになります。最高峰に手を伸ばした4人。その頂を掴むのが一体誰になるのか、今後の戦いに注目ですね!

 

棋戦結果②─第8期四将マスターズ─

 続いては進行中の第8期四将マスターズから。前号でお伝えした通り、予選の全日程が終了し本戦に突入した四将マスターズ。各卓4局ずつの戦いが始まったところですが、早くもA卓は全対局が終了。各卓の状況を見て行きましょう!

A卓は中司四将マスターズが貫録を見せる

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 唯一全対局が終了した本戦A卓。中司四将マスターズと大池竜帝という、タイトルホルダー同士の戦いが実現とだけあって激しい戦いが予想されましたが、ここは中司四将マスターズが実力を見せました。最終局では特に巧みな戦術を披露。CPUに自身をあえて撃破させ、大池竜帝の余計な得点を与えないトリックプレー。実際に最後には1pt差で大池竜帝を抑え、連覇に向けて堂々の立ち上がりを見せました。

 

B卓・C卓は1局ずつ進行中

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 B卓・C卓は現在進行中。それぞれあるきびと四段、水嶋四段と連盟の実力者が第1局を制し幸先よいスタート。A卓2位の大池竜帝が残した10ptが1つの基準となりましたが、4人が入る組だけあって混戦になる可能性も高いですね。こちらの展望は続いてのインタビューパートにてご覧頂ければと思います!

 

インタビューは後半記事にて!

 今回は記事を前後半に分けてお届け。次回の後半ではりゅう三段へのインタビューの模様を掲載致します!本年もスローペースの記事投稿が続きますが、どうぞ後半を気長にお待ちください!今回もお読みいただきありがとうございました!