四将新報

日本四人将棋連盟の棋戦情報・観戦記を中心に、四人将棋の情報をピックアップ!※管理人個人の趣味による更新のため、更新頻度には難があります。ごゆるりとお楽しみ下さい。

第71期ランキング戦の第2ステージが開幕!【ウィークリー四将vol.9_10/4-10/11】

 読者の皆様こんにちは、四将新報編集部です。いつもより少し遅い月曜日配信になりましたが、今回も最近の四人将棋界の動向を追っていきたいと思います!現在進行中の棋戦は以下の3つ。

 

 第74期雷帝戦──七番勝負が進行中
 第71期天帝戦・ランキング戦──ランキング戦の第2ステージが開幕
 王双戦──全14局中、第9局まで終了

 

 先週に動きがあったのはランキング戦と王双戦。それぞれ対局が進行し、少しずつ挑戦権・優勝争いが具体化しつつあります。今回はサクッと現状を確認していきましょう!

 

第71期ランキング戦、タイトルホルダーが上々の立ち上がり

 天帝戦の挑戦者を決めるランキング戦。10月4日(日)に第2ステージの開幕局が指され、同月7日(水)にはもう1局が行われました。2局の結果は以下の通り。

 

第4局(第2ステージ第1局)(172手まで)
1位岸亜双雷帝(1勝)
2位やきそば初段
3位中田正康竜帝
4位水嶋快斗四段

第5局(第2ステージ第2局)(156手まで)
1位中田正康竜帝(1勝)
2位岸亜双雷帝(1勝)
3位やきそば初段
4位水嶋快斗四段

 

  1局目は岸亜雷帝が、2局目は中田竜帝が勝利とタイトルホルダーが実力を示しました。ランキング戦は2勝先取戦の形式を採用しており、1位を2回とった人が現れた時点で終了となります。(最大5局)

 気になる挑戦権争いですが、仮順位で優位に立つ中田竜帝・岸亜雷帝はお互いのどちらかの勝利が挑戦の条件になります。仮に水嶋四段・やきそば初段が次局以降で1勝したとしても、中田竜帝・岸亜雷帝のどちらかが勝った時点で2人合わせての挑戦権獲得です。一方の水嶋四段・やきそば初段は順位差の都合上、「中田竜帝・岸亜雷帝に勝たせずに2勝」が条件と少し苦しい立ち位置になりました。共闘となれば話は早いのですが、水嶋四段・やきそば初段のいずれかが2勝した場合、規定によりもう1枠が中田竜帝・岸亜雷帝のどちらかに与えられるというのがポイント。対局するにあたってむずかしい立ち回りが要求されることになりました。

 たとえシングルスであっても立ち回りが変わるのが競技制四人将棋の面白いところ。観戦や動画をご覧の際にはぜひ四将新報や連盟公式ブログで状況をチェックしてみて下さい!指し手や立ち回りの意味がまた違った風に見えてくるかもしれません!

 

blog.goo.ne.jp

王双戦、沙久耶さんが無敗の進撃を継続中!

 続いて王双戦です。ダブルス個人戦の本棋戦は10月5日(月)・6日(火)に、第6局~第9局までの計4局が行われました。それぞれの対局結果と順位表は以下の通りです。

第6局
やきそば初段・沙久耶さん 勝─負 高城亜樹初段・ぞのみPさん
(高城初段←やきそば初段)
第7局
中田正康竜帝・沙久耶さん 勝─負 岸亜双雷帝・みずにゅー初段
(岸亜雷帝←中田竜帝) ※岸亜雷帝がCPU代指しによりペナルティ1点付与
第8局
岸亜双雷帝・ぞのみPさん 勝─負 高城亜樹初段・やきそば初段
(やきそば初段←ぞのみPさん)
第9局
中田正康竜帝・岸亜双雷帝 勝─負 みずにゅー初段・ぞのみPさん
(ぞのみPさん←岸亜雷帝

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 第6局・第7局で連勝に成功した沙久耶さんが、ここまで4戦4勝と単独トップに立ちました!浮き飛車を武器に、ペアに合わせる対局スタイルでここまで白星を重ねることに成功しています。同星には岸亜雷帝が並びますが、残り1局と少し苦しい状況。続いて3勝にぞのみPさん、やきそば初段が続きます。沙久耶さんが勝ち続ければそのまま優勝が決まりますが、残り5局全てに登場予定のあるきびと四段の存在を見過ごしてはいけません。まだまだ結果が見えない王双戦。終盤5局の戦いにますます注目が集まりますね!

 

おわりに

 さて、今回もランキング戦と王双戦の模様をお送りしていきました。次週(もう今週になりましたが!)の四人将棋界も楽しみでなりません!ウィークリー四将は対局があった週の日曜日を目標に、ゆるゆる更新を続けて参りますのでどうぞお楽しみに!今週もお読みいただきありがとうございました!