四将新報

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ダブルスに巻き起こる電撃戦!王双戦が進行中【ウィークリー四将vol.8_9/27-10/4】

 こんにちは、四将新報編集部です。今週はランキング戦が日曜日の実施となったため、ウィークリー四将では王双戦特集をお送りします。8名が参加している本棋戦では、ペアを入れ替えながらダブルスの対局が行われています。どのような対局になったのか、早速振り返っていきましょう!

 1日目 外部参加の2人が大活躍!

 まずは大会1日目、9月27日(日)に行われた対局から。開幕カードは「中田竜帝・やきそば初段」「みずにゅー初段・沙久耶さん」の組み合わせ。沙久耶さんは前回の四将マスターズ以来の棋戦参加となりました。

 対局がはじまると、中田竜帝が上家のみずにゅー初段へと攻撃開始。遅れてやきそば初段も攻めを見せます。挟撃で先行する展開の多いダブルスですが、本局はみずにゅー初段の受けの流れから沙久耶さんが反撃の一手を放ちます。連携のとれた銀の王手からペースをつかんだみずにゅー・沙久耶ペアが、そのまま最後まで押し切りました!

 第1局結果内容(37手まで)
勝者・みずにゅー初段&沙久耶さん
敗者・中田正康竜帝&やきそば初段
(中田竜帝←みずにゅー初段)

 

 続く第2局は「中田竜帝・みずにゅー初段」「やきそば初段・ぞのみPさん」の組み合わせ。ぞのみPさんは今回が連盟棋戦初登場とのこと!

 本局はぞのみPさんが立ち上がりから攻撃を受けます。直接助けに出られないやきそば初段はじわじわと中田竜帝に迫る一方で、中田・みずにゅーペアもぞのみPさんに連続王手を仕掛けるなど、攻撃の手を緩めません。きわどい攻め合いの結果、最後はぞのみPさんが逃げ切り成功し、返す刀で中田竜帝を即詰みに打ち取りました!

第2局結果内容(41手まで)
勝者・やきそば初段&ぞのみPさん
敗者・中田正康竜帝&みずにゅー初段
(中田竜帝←ぞのみPさん)

 

 第3局はなんと「沙久耶さん・ぞのみPさん」と「岸亜雷帝・高城初段」という組み合わせ。四将連の会長・副会長に外部参加の二人が挑みました!

 沙久耶さんが浮き飛車を採用した本局。ぞのみPさんが高城初段の隙を逃さず高城陣攻略へと打って出ると、沙久耶さんも参加し巧みに追い詰めます。しかし簡単に倒れない岸亜・高城ペア。岸亜雷帝が王手を活かした粘りを見せます。なおも浮き飛車を使いこなした沙久耶さんが主導権を握り、最後にはぞのみPさんが高城玉を撃破しました!

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沙久耶さん・ぞのみPさんが巧みに相手を翻弄して勝ち切った。

第3局結果内容(28手まで)
勝者・沙久耶さん&ぞのみPさん
敗者・岸亜双雷帝高城亜樹初段
(高城初段←ぞのみPさん)

 2日目 岸亜双雷帝が連勝!

 大会2日目は9月28日(月)。この日は連盟員同士の対局が行われました。第1局の組み合わせは「岸亜雷帝・あるきびと四段」「中田竜帝・高城初段」でした。

 本局は岸亜・あるきびとペアが一気呵成に攻める展開になりました。歩調を合わせて中田竜帝に攻め込むと、勢いを止めることなく撃破に成功。高城初段の救援も間に合わず、ダブルスとして理想的な展開に持ち込んだ岸亜・あるきびとペアが勝ちました。

第4局結果内容(30手まで)
勝者・岸亜双雷帝&あるきびと四段
敗者・中田正康竜帝&高城亜樹初段
(中田竜帝←あるきびと四段)

  第5局は「岸亜雷帝・やきそば初段」「あるきびと四段・高城初段」による対局。さっきまでのペアが解散し、すぐに敵として相まみえるのが王双戦の面白いところ。

 対局がはじまると、早速あるきびと・高城ペアがやきそば初段を攻撃。しかしすかさず岸亜雷帝があるきびと四段を攻めて対抗します。やきそば初段に即詰みのある局面もあったようですが、結果的にはやきそば初段がきわどく逃げ切る形に。岸亜雷帝の救助が間に合ったことで手番を握った岸亜・やきそばペアが、逆転勝利を収めました。

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あるきびと四段の飛車を止める銀打ち。ダブルスならではの救援策だ。

第5局結果内容(54手まで)
勝者・岸亜双雷帝&やきそば初段
敗者・あるきびと四段&高城亜樹初段
(高城初段←やきそば初段)

 

王双戦、現在の順位表

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 全14局中5局が終了して、順位表は以上の通り。2戦2勝2撃破と完璧な成績をたたき出したぞのみPさんが単独首位に立っています!また、沙久耶さんも2連勝と、外部参加の2人が早々から優勝争いに名乗りを上げています!四将連からはやきそば初段・岸亜雷帝が2勝。1勝1撃破のあるきびと四段・みずにゅー初段がこれを追いかけます。
 1人7局・全14局を指す王双戦ですが、これからが正念場。ダブルス特有の短期決戦に慣れつつある8人がどのような指し回しを見せるのか。ますますこれからの展開が気になる王双戦でした!

 

来週の四人将棋

 今回は王双戦特集となりました。気になる王双戦の続きですが、10月5日(月)・10月6日(火)に対局予定とのことです。ダブルス特有の華のある展開をどうぞお楽しみに!

 また本稿の投稿日である10月4日(日)の21時から、第71期ランキング戦の2回戦がスタートします。シードの中田竜帝・岸亜雷帝が登場し、第1ステージを勝ち上がった水嶋四段・やきそば初段と激突!2枠の天帝戦挑戦権を争います。最高峰タイトルへの切符をつかむのは誰なのか!?こちらも目が離せません!

 王双戦・ランキング戦・雷帝戦と注目局が目白押しの四人将棋界。次回もまた、戦いの行く末をお伝えして参ります。次回投稿予定日は10月11日(日)です。今回もお読みいただきまして、ありがとうございました!それではまた!