四将新報

日本四人将棋連盟の棋戦情報・観戦記を中心に、四人将棋の情報をピックアップ!※管理人個人の趣味による更新のため、更新頻度には難があります。ごゆるりとお楽しみ下さい。

ランキング戦は第1ステージが終了!【ウィークリー四将vol.7_9/21-9/27】

 みなさんこんにちは。四将新報編集部です。今週は第71期ランキング戦がスタート!天帝戦の挑戦権を巡る勝ち抜き戦の第1ステージが行われました。また本日27日の夜にはダブルス大会「王双戦」が開幕予定。どんどん新展開を迎える四人将棋界の動向を今週もお届けします!

第71期ランキング戦、2回戦進出者が決定!

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 9月21日(月)に第71期ランキング戦が開幕、第1ステージの第1局・第2局が行われました。続く26日(土)には第3局が実施され、水嶋快斗四段・やきそば初段・高城亜樹初段・みずにゅー初段が2名の勝ち抜け枠を目指し戦いました。

 

第1局、開幕局をやきそば初段が制す!

 対局開始早々から積極的に動いて行ったのが高城初段。下家のやきそば陣へ飛車を転回し攻撃を見せます。しかしやきそば初段も手の流れに乗って反撃に出ると、上家のみずにゅー初段も参戦。みずにゅー初段が時機良く連続王手に乗り出し、高城初段を撃破しました。

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高城玉へ飛車で迫るみずにゅー初段。本局から動画では駒得を可視化したグラフも登場。

 三人による勝負は水嶋四段がみずにゅー陣へ、やきそば初段が水嶋陣へと圧力をかけつつ攻撃先を探る展開に。ここではみずにゅー初段が攻められる展開となり、水嶋四段が追い詰めたところでやきそば初段によって撃破されました。長くなった一騎打ちはやきそば初段が制し、1勝目を挙げています。

第1局結果内容(152手まで)
1位やきそば初段(1勝)
2位水嶋快斗四段
3位みずにゅー初段
4位高城亜樹初段
 ──日本四人将棋連盟ブログより

 

第2局 これぞ水嶋劇場!水嶋四段が絶妙な敵陣攻略で1勝目!

 第2局は中央で歩がぶつかる乱戦模様になりました。高城初段が中央に歩を繰り出すと、本局では対面に座ったみずにゅー初段が返す刀とばかりに応戦。先んじて攻勢に出ていた水嶋四段と合わせて大乱戦に。そこで主導権を握ったのが水嶋四段。次第に高城玉を追い詰めていくと、妙手を放ち形勢を一気に引き寄せます。

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狙いは次の↓6七銀成~↓7六金。ただならぬ一着だ。

 この銀打ちで攻撃の風向きが代わり、高城玉に加えやきそば玉も一気に追い詰められる展開に。追い詰められた2人も、高城初段がみずにゅー初段へ果敢に迫り、その間にやきそば玉が懐を広げるなど懸命の対応。しかし形勢を掴んで離さないのが水嶋四段の強さ。丁寧に勝ち切って1勝目を挙げ、一足先に2回戦進出を決めました。

第2局結果内容(125手まで)
1位水嶋快斗四段(1勝)
2位みずにゅー初段
3位やきそば初段(1勝)
4位高城亜樹初段
──日本四人将棋連盟ブログより

 

第3局、水嶋四段が連勝で決着をつける!

 昨日行われた第3局でも、水嶋四段が主導権を握りました。上家のみずにゅー初段へ攻撃を繰り出すと、この間にやきそば初段が高城玉の撃破に成功。水嶋四段・やきそば初段は順位の関係上どちらかが勝てば2回戦進出ということもあり、みずにゅー初段が自然と追い込まれる展開になります。
 1位通過を目指すやきそば初段が所々で裏切りを見せますが、あくまで水嶋四段に手綱を握られている状況に変わりはありません。結果的に2人をじっくり攻め切った水嶋四段が、政略派総帥としての実力を如何なく発揮して2勝目を挙げました。

第3局結果内容(145手まで)
1位水嶋快斗四段(2勝)
2位やきそば初段(1勝)
3位みずにゅー初段
4位高城亜樹初段
──日本四人将棋連盟ブログより

 

 本局で水嶋四段が2勝目を挙げたことで、第1ステージが終了。トップの水嶋四段、成績2番手のやきそば初段が第2ステージへの切符を手にしました。次局以降は「岸亜双雷帝・中田正康竜帝・水嶋快斗四段・やきそば初段」の4人による2勝先取戦となり、誰かが2勝した時点での成績上位2名が、天帝戦の挑戦権を獲得します。タイトルホルダーが参戦することで、戦場にどのような変化が訪れるのでしょうか。挑戦権争いの行方に目が離せません!

 

王双戦が今夜開幕!ダブルスの王者を決める戦い!

 今日の夜19時半から、ダブルス大会「王双戦」がスタートします。対面する2名がペアとなって戦うダブルスは、まさに「四人」将棋だからこそできる特殊な戦い。四将連としても久しぶりとなるこの取り組みに、連盟内外から8名が名乗りを上げました。

出場者一覧

中田正康竜帝
岸亜双雷帝
あるきびと四段
高城亜樹初段
やきそば初段
みずにゅー初段
沙久耶さん
ぞのみPさん

  四将連からは中田竜帝、岸亜雷帝をはじめとして最近の連盟棋戦の常連が参戦!普段の棋戦がシングルスなだけに、ダブルスの経験値には大きな差がありそうです。ダブルスでそれぞれの個性がどのように発揮されるでしょうか。連盟外からは沙久耶さんとぞのみPさんのお二人が参戦とのことです!

 ダブルス大会である王双戦ですが、ペアは固定しません。全員が1回ずつペアを組んで各7局(全14局)を戦います。ダブルスは、最後の1人まで戦うシングルスと違い、相手ペアのどちらかを詰ました時点で終了となります。その時点で片方のペアの「勝利」となり、本大会では7局通算での勝利数を競う個人戦となるわけです。

 短手数決戦になりやすいとされているダブルス戦。いっそう激しい戦いになりそうですね。注目の王双戦は第1局~第3局が本日の夜に、第4局・第5局が明日28日(月)に実施予定とのことです。どうぞお楽しみに!

 

おわりに

 今週もお読みいただきましてありがとうございました。次週(今日も含む)の四人将棋界は「ランキング戦」「王双戦」が進行する見込み。ウィークリー四将では毎回全局の詳報をお届けするのが難しいので、次回もランキング戦を中心にお届けすることになりそうです。王双戦は結果のダイジェストだけになりそうですが、1週間ごとの動きをお伝えして参りますのでよろしくお願い致します!

 また、1局1局の詳しい内容について知りたい方は日本四人将棋連盟のYoutubeチャンネルをどうぞ!公式の対局動画が毎局投稿されております!

 

www.youtube.com

 では今週のウィークリー四将はこの辺りで。次回は月を跨いで10月4日(日)を目途に更新予定です!ありがとうございました!!